脈絡もないが

2003年10月2日
初めてラーメン一杯を残さず食べられた時のことを、数年前までは覚えていたはずなのにどうしても思い出せない。

私は今も身長が低いが、幼少のころは話にならないほど身長が低かった。

小学校に上がったときの身体検査で、1メートルに達していなかった私の身長を、手伝いをしていた上級生が「新記録だ!」と叫んでいたのをまだ覚えている。たぶん97センチくらいだったと思う。

だから、ランドセルの重さでバランスを崩して側溝(どぶ)にすっぽりはまってしまったこともある。

だから、ラーメン一杯平らげることも難しく、私はいつも誰かのラーメンをお子様用のボウルに取り分けてもらって食べていた。

ラーメン一杯を一人で平らげることは、転んでも泣かなかった時と同じくらいにビッグイベントだったはずである。

その時のことを覚えていた事実は覚えているのだけど、内容が思い出せなくなってしまったことがなんだか寂しかった。

初めてうどん一杯平らげた時は、一緒にいた叔父が地元の某桜島荘の食堂で1時間ちかくも向かいに座って食べ終わるまでねばった成果のたまもので、30歳を近くにしたいまでも叔父はその時のことを得意げに話すので、はっきりと覚えている。

問題はラーメンの記憶。

こうやって人は年齢とともに大切な思い出を忘れてゆくのだ。

なんか切ないなあ。

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